冷え性とは、季節に関係なく肩・背中・おなか・腰・手足などの特定の部位に冷えを感じる症状を言います。
冷え性は、血液の流れが悪くなることが一番の原因と言われています。
身体の中でも特に冷えやすいのが、心臓から離れた場所にある手足です。血液は、身体の中心にある心臓などの重要な臓器から優先的に流れている為、血行不良になると身体の中心を守る為に手足の血流が悪くなり、手足に冷えてを感じてしまうのです。
自律神経は、身体の活動(循環器、消化器、呼吸器など)を調整するために、24時間働き続けている神経です。運動時に活発になる交感神経と、安静時に活発になる副交感神経があります。この2つの神経のバランスが崩れることが「自律神経の乱れ」となります。不規則な生活やストレスによって自律神経の働きが乱れると、身体の器官にさまざまな不調が現われます。
通常、手・足先に流れた血液を心臓の力だけで元に戻すことが難しい為、手・足を動かし筋肉を収縮させることで血液を心臓に押し戻します。そのため、運動不足により筋力が低下していると、この押し戻す力が弱くなるので、循環が悪くなり冷え性を引き起こしやすくします。
背骨をゆるめると、深い呼吸が出来るようになります。すると、酸素が十分に身体に取り込まれるようになる為、全身の細胞が活性化して代謝が活発になります。また、血液・リンパの流れも改善されるので、脳への血流もよくなります。
背骨の上には約4~6kgもの重さの頭があり、常に脳を水平に保つために、第一頚椎(アトラス)でバランスを調整しています。
第一頚椎付近には生命維持の最も大切な脳幹と呼ばれる部分があり、その脳幹からの神経伝達が阻害されることで様々な身体の不調が起こってきます。
冷え性を改善させるためには内臓機能を高める必要があります。内臓の機能が改善してくると代謝が上がるため、徐々に体の中から温かくなり、治療を重ねるうちにその状態を維持できるようになります。